近年、1人で美容室を経営したいという方が増えています。その理由は、人間関係の問題から解放されたいという方や、好きなように美容室を経営したいという方まで様々です。
本記事では、1人で美容室を経営するメリットやデメリットについて解説します。独立したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
1人美容室は、お客様に対してマンツーマンで施術をする経営方法です。カウンセリングから、シャンプー、カット、仕上げまで1人で担当するので、お客様の細かな要望に応えられます。
多くの方が気にしているのは、1人美容室の経営は本当に成り立つのかだと思います。美容室の顧客単価は、6,000~8,000円とされています。1ヵ月に22日営業すると仮定して、対応する人数別ごとの売り上げを見ていきましょう。
カット、カラー、トリートメントに合わせて縮毛矯正などを行うと3時間ほどかかることがあるので、1日2~3人というケースもありえます。このようなメニューは、顧客が少なくても、客単価が高く、1人1万円以上の売り上げも可能です。1日3万という売上目標を達成できるでしょう。
1日の営業時間が8時間だとすると、1人あたりの施術時間は60分から90分が目安です。1日5~7人だと、カットやカラーなど、比較的短時間で完了するメニューを選ぶお客様が多いため、顧客単価は6,000円前後になるでしょう。5人施術すると3万円、7人施術すると42,000円、1ヵ月で計算すると、100万円近い売り上げが見込めます。
カットやヘアセットなど、時間がかからないメニューを選ぶお客様が多い場合、8~10人も可能です。顧客単価は6,000円以下になることもあります。仮に1人5,000円で10人施術したとすると、1日で5万円、1ヵ月で110万円の売り上げが見込めます。ただ、労働時間も長くなるので、お客様の人数を増やしたい場合は、アシスタントを雇うことなども検討しましょう。
美容師として雇われているときは、シフト制など労働時間が決められていた方も多いと思います。1人美容室なら、自分で好きなときに働けて、好きなときに休めます。自分のライフスタイルに合わせて働けるのは大きな魅力でしょう。また、自分で経営していれば、オープンする場所から、店舗の雰囲気、メニューまで自由に決められます。
他のスタッフを雇っていると、経営する上で人件費の負担が大きくなります。美容師が自分1人であれば、売上はすべて収入になるので、経費負担を減らせるでしょう。売上が伸びてくれば、雇用されていたときよりも収入がアップする可能性は十分にあります。
1人で美容室を経営するには、自分1人でお客様を獲得しなければなりません。集客が上手くいかないと経営ができなくなってしまう美容室もあるので、集客には力を入れましょう。特に重要なのが、リピーターのお客様です。リピーターが増えると、売上が安定しやすくなります。
1人美容室だと、もちろん施術を行うのも1人なので、1日に施術できるお客様の数に限界があります。お客様の数が少ないと、収入も限定されます。客単価を上げるような工夫も必要です。
1人美容室の経営は、自分の好きなように店舗作りができることやライフスタイルに合わせた働き方ができるのが魅力で、集客が上手くいけば、美容室に雇用されているとき以上に売り上げを上げることが可能です。
一方で、集客が難しいことや収入に限界があるなどのデメリットもあります。
経営が上手くいかない場合は、サロン売却やサロンM&Aを検討するのも方法のひとつです。居抜き売却であればコストをかけずにサロン売却できるので、新たな美容室を立ち上げる資金源になるかもしれません。
従業員の引継ぎがない方は、退店費用や期間も節約できる居抜き売却がおすすめ。
自ら含め従業員の引継ぎがある方は、事業を譲渡するM&Aがおすすめ。
美容業界の居抜き売却に特化しており、豊富な実績をもとにサロンの価値を適正価格で評価。大手グループの顧客基盤を利用して売却できる。
不動産会社が間に入り買い手探しから成約まで代理。物件所有者や買い手のサポートも対応してくれるので、スムーズに売却できる。
飲食店や事務所など多業種を取り扱い。異業種間の譲渡にも対応しているので幅広い業界からも買い手が見つかる。
※選出基準※
2022年8月26日時点、Googleで「サロン売却」「サロン居抜き売却」と検索して出てきたサロン売却に対応している20サイトの中から、買い手の見つかりやすさにつながる「登録会員数」の記載があるサイトは3サイトのみでした。それぞれの特徴をニーズ別に分けて紹介しています。