美容室の経営を立て直したい場合や業績を改善するために、コンサルタントに相談する方法もあります。美容室の一般的な費用相場や依頼することで得られるメリット、経営不振となった場合の手段について紹介しています。
顧問契約とは、ある程度の一定期間にわたってコンサルタントを依頼する場合に締結する契約形態。コンサルが月に数回ほどオーナーと対面相談を行ったり、店舗状態や売上データなどをチェックして問題点がないか確認したりします。
1ヶ月あたりの依頼料の相場は20~50万円程度。個々の店舗の状況に合わせたアドバイスを中長期的に行ってくれるため、美容室の経営を抜本的に見直して改善したい場合に適しています。
時間契約とは、1時間あたりの単価で支払う料金が決まる契約形態。コンサルを利用した時間で料金が算出される従量制となっており、スポット的に短時間だけ利用することも可能です。月額で換算すると比較的リーズナブルに利用することができます。
コンサルによって異なりますが費用相場としては、1時間5千円程度から相談に応じてくれるところもあります。自分のサロンの問題点がある程度分かっていて、ピンポイントでアドバイスしてもらいたいという場合に適しています。
成果報酬契約とは、その名の通り契約時に決めた一定の成果が達成された場合に報酬が発生する契約形態。依頼主のニーズに合わせ、必要なアドバイスを提案していきます。目的を達成し成果が得られた場合に報酬を支払うため、費用については売上金額に対して何割かを支払うパターンが多いようです。
また、成果報酬の場合は成果に対する判断が難しいため、トラブルにならないためにも契約前に必ず成果の評価方法についての取り決めを行っておくようにしましょう。
コンサルに依頼するのも経営を改善するための手段として有効ではありますが、コンサルタントを雇う料金も高額なケースが多いので個人で経営する美容室にとっては大きな出費になってしまいます。
美容室を長く経営していくためには、オーナー自身が経営を見つめ直し、店舗に合った経営スキルを習得することが大切。それでも経営不振が続くというのであれば、経営に負担がない程度に専門家の力を借りるようにしましょう。
色々と試してみたけれどやっぱり経営が上手くいかないという場合は、売却するのも選択肢の一つ。売却と言っても全てを手放すだけでなく、オーナーの権利だけを売却して自分は美容師としてそのまま働くことや、設備機器や従業員の雇用は維持したまま事業を第三者に売却することも可能です。最近では美容サロンの売却に特化した専門サービスもあり、初めてでも丁寧にサポートしてくれるため安心して売却することができます。
従業員の引継ぎがない方は、退店費用や期間も節約できる居抜き売却がおすすめ。
自ら含め従業員の引継ぎがある方は、事業を譲渡するM&Aがおすすめ。
美容業界の居抜き売却に特化しており、豊富な実績をもとにサロンの価値を適正価格で評価。大手グループの顧客基盤を利用して売却できる。
不動産会社が間に入り買い手探しから成約まで代理。物件所有者や買い手のサポートも対応してくれるので、スムーズに売却できる。
飲食店や事務所など多業種を取り扱い。異業種間の譲渡にも対応しているので幅広い業界からも買い手が見つかる。
※選出基準※
2022年8月26日時点、Googleで「サロン売却」「サロン居抜き売却」と検索して出てきたサロン売却に対応している20サイトの中から、買い手の見つかりやすさにつながる「登録会員数」の記載があるサイトは3サイトのみでした。それぞれの特徴をニーズ別に分けて紹介しています。