美容室の離職率は他の業界に比べて高く、新卒3年以内に約半数の方が離職するとの統計が出されています。しかし工夫次第で離職率を下げることもできるはずです。
本記事では美容室における離職率を低下させるための3つのポイントについて解説します。スタッフの離職率の高さに悩んでいるサロンオーナーの方は、ぜひ参考にしてください。
美容室での離職率は他の業種に比べて比較的高く、新卒3年以内の離職率は約56%です※。平成27年度から31年度までの、5年間の離職率データは次のようになります※。
以上のように各年度とも離職率はほぼ一定しており、新卒3年以内に美容室に就職した人材の半数が離職してしまっています。ちなみに複合サービス事業では約30%※、医療・福祉では約35%※、卸売業で約40%※の離職率となっており、やはり美容室が含まれる生活関連サービス業では離職率が高いと考えられます。
美容室の離職率を下げるには、まず雇用条件を良くすることから考えてみてください。美容室では残業や研修などで就労時間が長くなりがちです。拘束時間に対して給与を与えていない美容室も少なくありません。雇用条件の悪さは若い美容師が辞めてしまう理由にもなるため、スタッフが働きたいと思える環境をつくるための就労規則を定めて、雇用条件の改革に取り組んでみてください。
雇用条件とともに大切なポイントとなるのが、職場環境の見直しをはかることです。新卒の見習い美容師に厳しい指導をしたり、本人の希望した働き方をさせてあげられなかったりすると、離職して働きやすい美容室に移ってしまう可能性が高まります。スタッフの意見も取り入れながら、より働きやすい職場環境を目指しましょう。
離職率の高い美容室であれば、人材採用に一工夫することも必要かもしれません。たとえば雇用前にサロンの雰囲気を見てもらう体験会を開催したり、求人広告の記載内容を見直したりすることが該当します。サロンを事前に見てもらえれば、どのような雰囲気の中で、どのようなスタッフとともに働くのか想像しやすくなるものです。またもし求人情報に真実とは異なることが記載されていれば、広告の内容を改める必要もあります。
もし離職率の高さとともにスタッフ育成に悩んでいる美容室であれば、次の記事をご覧ください。スタッフを育成するための3つのポイントについて解説しています。
統計によると美容室の離職率は他の業界に比べて高く、約半数の方が新卒3年以内に離職してしまうとの結果が出ています。スタッフの離職率を低下させるには、美容室側で職場環境や待遇、求人広告の見直しを行うことが必要です。
しかし離職率の高さによって経営がうまくいかない場合は、サロン売却やサロンM&Aを検討するのもひとつの方法です。居抜き売却であればコストをかけずにサロン売却できるため、新たな美容室を立ち上げる資金源として活用できるかもしれません。
従業員の引継ぎがない方は、退店費用や期間も節約できる居抜き売却がおすすめ。
自ら含め従業員の引継ぎがある方は、事業を譲渡するM&Aがおすすめ。
美容業界の居抜き売却に特化しており、豊富な実績をもとにサロンの価値を適正価格で評価。大手グループの顧客基盤を利用して売却できる。
不動産会社が間に入り買い手探しから成約まで代理。物件所有者や買い手のサポートも対応してくれるので、スムーズに売却できる。
飲食店や事務所など多業種を取り扱い。異業種間の譲渡にも対応しているので幅広い業界からも買い手が見つかる。
※選出基準※
2022年8月26日時点、Googleで「サロン売却」「サロン居抜き売却」と検索して出てきたサロン売却に対応している20サイトの中から、買い手の見つかりやすさにつながる「登録会員数」の記載があるサイトは3サイトのみでした。それぞれの特徴をニーズ別に分けて紹介しています。