サロンなどの店舗を閉店する際は、居抜きで売却することが可能です。しかし、売却するためには手数料が発生することを考慮しなければいけません。そこでこの記事では、居抜き売却にかかる手数料の内訳と抑えるコツ、買主を探す方法について解説します。
居抜き売却に発生する手数料は、大きく分けて以下の2つです。
手数料の目的や相場を知っておくことで、居抜き売却に備えることができます。
賃貸物件で居抜き売却を行う際は、賃主の承諾を得る必要があります。その際、賃主から譲渡にかかる承諾として「譲渡承諾料」を求められる場合があります。
譲渡承諾料を決定する法律は定められていないため、賃主との話し合いで決定されます。一般的な相場は家賃の2〜3ヶ月分、もしくは譲渡代金の10%程度です。
不動産会社や居抜き専門の業者を通して居抜き売却を行う場合、仲介手数料が必要となります。業者に支払う仲介手数料も、法律で整備されていないため、明確な費用はありません。
相場は造作譲渡契約の仲介手数料が5%程度、売買代金が高くなると一律で10万円〜30万円といった設定を設けている業者もあります。
これらの手数料は売主と買主、どちらが負担するのか把握しておく必要があります。譲渡承諾料については、売主が賃主に対して譲渡を承諾してもらう手数料であるため、売主が支払います。
一方で、業者を通した場合の仲介手数料は、売主と買主どちらも支払うことがあります。仲介を依頼する不動産会社や居抜き専門会社との契約を確認しましょう。
居抜き売却では売主がどのように買主を探すかによって、手数料が上下するといえます。また、手数料を抑えるためには造作譲渡で利益を増やす方法が考えられます。
居抜き売却において、売主が買主を探す方法は主に以下の5つが挙げられます。
確実に買主を探すためには、不動産会社や居抜き専門会社に依頼するのがおすすめですが、仲介手数料が発生します。
ポータルサイトへの情報掲載や、提携会社に情報を掲載してもらうときは、サイトへの掲載料などが発生することも想定しておきましょう。
居抜き売却時は造作譲渡契約を交わすことが必要です。買主に造作物を譲渡する代わりに金銭の支払いが発生しますが、金額については法律で定められていないため、交渉次第で譲渡金を多く設定し手数料を抑えることが可能です。
居抜き物件の買主を自力で見つけることができれば、仲介手数料など余計な費用を支払わずに済みます。ただし、SNSや紹介などで買主を探すことになるため、手間が発生します。
居抜き売却では一方的に売却費用を得られるわけではなく、売主側にも費用が発生することを覚えておきましょう。
サロンの居抜き売却などで面倒な手続きを避けたいときは、専門のサービスに依頼するとよいでしょう。
美容業界の居抜き売却に特化しており、豊富な実績をもとにサロンの価値を適正価格で評価。大手グループの顧客基盤を利用して売却できる。
不動産会社が間に入り買い手探しから成約まで代理。物件所有者や買い手のサポートも対応してくれるので、スムーズに売却できる。
飲食店や事務所など多業種を取り扱い。異業種間の譲渡にも対応しているので幅広い業界からも買い手が見つかる。
※選出基準※
2022年8月26日時点、Googleで「サロン売却」「サロン居抜き売却」と検索して出てきたサロン売却に対応している20サイトの中から、買い手の見つかりやすさにつながる「登録会員数」の記載があるサイトは3サイトのみでした。それぞれの特徴をニーズ別に分けて紹介しています。