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居抜き売却とスケルトン返しの違いとは?

サロンの移転や売却などを検討しているなら、「居抜き売却」と「スケルトン返し」はどう違うのか、どちらが有利なのか…と考えたことがあるかもしれません。そこでここでは、居抜き売却とスケルトン返しの違いについて解説します。サロン経営の移転や売却などに有利な方法を見極めてください。

目次

賃貸借契約における原状回復義務

賃貸借契約においては、退去時の「原状回復義務」があります。サロンを賃借している場合は原状回復義務によって、スケルトン状態に戻さなければなりません。

スケルトン状態とは、設備・美容機器・什器・内装などがなにもない、「スケルトン=骨組みだけ」の状態のことです。サロン内にあるすべてを撤去して、内装も全て剥がした状態を想像すればわかりやすいでしょう。

居抜き売却とスケルトン返しの違い

費用の違い

居抜き売却とスケルトン返しでは、費用が大きく変わります。スケルトン返しをするのであれば、1坪当たり5~7万円のスケルトン工事費用が必要です。もし広さ30坪のサロンであれば、150~210万円の工事費がかかることになります。スケルトン工事は個室が多い場合や、元の物件から空調・設備の位置を変更した場合はさらに多くの必要が必要です。

しかし居抜き売却であれば内装や造作をそのままの状態で売却できるため、工事費はかかりません。工事費がかからない上に、居抜き売却によって売却益も得られるため、費用面ではスケルトン返しよりも大きく有利になると考えられます。費用をかけずにサロンを売却したいと考えている方には、スケルトン返しよりも居抜き売却を選ぶほうが良いのではないでしょうか。

営業最終日の違い

続いての違いは、営業最終日についてです。貸店舗で営業しているサロンを解約する場合、解約する日までにスケルトン工事を終わらせなければならない可能性があります。しかし解約当日までの賃料は支払わなければなりません。つまりスケルトン工事が行われていて、営業ができない期間があったとしても、その期間中の賃料は発生するということです。

スケルトン工事は工事の中でも比較的長い期間がかかり、退去日までに済ませるには3か月ほど前から準備をするのが理想的とされます。

対して居抜き売却であれば、サロンを譲渡する前日まで営業できるかもしれません。「営業ができずに賃料が発生する」期間を短くできるため、工事の必要性も含め、居抜き売却ではスケルトン返しよりも費用がかからない傾向にあります。

まとめ

サロン経営の移転や売却などを検討している方にとって、居抜き売却もスケルトン返しも候補になります。しかしスケルトン返しは居抜き売却よりも費用がかかります。居抜き売却であれば原状回復義務を全うするためのスケルトン工事が必要なく、譲渡直前まで営業を続けられるためです。

ただし居抜き売却を希望するとしても、サロンの機器や設備は他業種と異なり特殊ですので、売却に専門的な知識が必要です。そのためサロンの居抜き売却を成功させるためには、専門サービスの依頼を検討するとよいでしょう。

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